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知的クラスター創成事業 京都ナノテククラスター

ナノテク便利帳

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2007.12.27

◆ No.187 京都の三世

先日出版した「続・洛中洛外ナノテクばなし」を読まれた一人の方から、終章の「洛中洛外−来し方、行く末」に「三世(さんぜ)のそれぞれに記述の工夫が凝らされていて、著者の主張が読み取れました」との感想をいただきました。
ふり仮名のお陰で「三世」が過去・現在・未来、または前世・現世・来世を意味する仏教用語であることがわかりました。終章では京都の明治初年以降の産業史を振り返り、ナノテクという新しい切り口が京都の未来にどのような意味を持つかを少し書生っぽく述べました。

21世紀になって地球環境問題や安全・安心といった課題が立ちはだかっており、それらを解決することが科学技術の大きな目標になっています。ナノレベルで現れる新しい物理現象や超精細化による新しい機能に期待が寄せられているのもまさにそういった場面でしょう。
ナノテクの創始者と目される天才ファインマン教授は、1959年のアメリカ物理学会での講演で、「原子数個というナノスケールでは、マクロな世界とは全く違う性質が現れるだろう」、「その研究が人類にとって大変重要になる」と述べたそうです。ファインマン教授が人類の何に重要だと考えたかは今となっては知る由もありませんが、筆者はそれが「将来人類が抱えるであろう地球レベルの課題」だったのではないかと推測しています。

ファインマン教授が考えた来世はすでに現世になっています。ナノテク研究を地球レベルの課題に振り向けることは喫緊の課題なのです。

今年もご愛読ありがとうございました。良い新年をお迎えください。(I)

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